これまで医院で色々な改革をやってきたのですが、
「どうしてそこまでやるのですか?どうしてそんなに頑張れるのですか?」と毎回どのセミナーでも必ず聞かれます。
そのモチベーションの原点は、「何かお役に立てることができないか」ということです。
患者さんのお役に立てないか…
院長のお役に立てないか…
スタッフのお役に立てないか…
そのために自分の※ヒューマンキャピタル(人的資本)で活かせることはないかと考えます。
(※経済協力開発機構(OECD)の定義によると、人的資本は「個人の持って生まれた才能や能力と、教育や訓練を通じて身につける技能や知識を合わせたもの」とされています。)
ちょっとここで今更ながら自己紹介をさせていただきます。
私は、企業勤めの経験があり、前職は福岡で一番大きなホテルでブライダルコーディネーターをしていました。
勤務していたホテルは、当時西日本で婚礼件数ナンバーワンであったこともあり、私は年間100組以上の担当の婚礼を受け持ちながら、新卒の衛生士さんと同じくらいの年齢の頃には史上最年少でコーディネーターチームのリーダーになり、チームメンバーのフォローをしながらイベントや商品の企画・運営チームにも携わっていました。
ブライダルコーディネーターの仕事を通して、
・婚礼の受注セールスや、担当婚礼の単価アップなどの営業スキル
・数値意識、分析
・前倒しで結婚式の準備を進めていく先の見通しを立てること
・ブライダルフェアや新商品などの企画、運営
・臨機応変なクレーム応対力
などコミュニケーションスキルだけでなく、ビジネススキルを身につけることができたと思います。
また、運営会社が2度変わるという激動の時代に勤務していたこともあり、会社が変わることを受け入れられず退職する人、残っても順応できずに退職を決意した人をたくさん見て、会社(トップ)のあり方、考え方、やり方で現場のスタッフの働き方、モチベーションがかなり変わることを目の当たりにしました。
これらの前職でのノウハウ・知識、経験などをヒューマンキャピタルとして自分にできることを考え一つ一つ行ってきました。院長もそこに期待されていたのではないかと今では思います。
歯科医療も歯科医師の診断・治療計画をもとにベストな治療プランを提案し、患者さんのご要望と調整していき、形のないものをコーディネートして、形にしていくということは結婚式と似ていると感じます。
歯科業界は未経験でしたが、好奇心旺盛で負けず嫌いな性格もあり、歯科医師が多く参加するようなセミナーに参加したり、経営状況改善のためマネジメントやマーケティングなども学び、カウンセリング・コンサルテーションを行うだけでなく、医院の運営・経営参画も行う臨床とマネジメントのサポートを行うTCスタイルを確立しました。
こういった経験から自院での業務の傍ら、ProfessionalなTCの普及・育成のためにセミナーやサイト運営などの活動もさせていただいています。
話はモチベーションの原点に戻りますが、
人間には、人のお役に立つこと、人に喜んでもらうことで、自分自身が幸せを感じるという本能があるようです。
人は、1人では生きていけません。
いろいろな形で人と人が関わりながら、社会を創っています。
割と色々な経験をしてきたこれまでの人生から、自分を満たしてあげることも大事ですが、人が喜んで自分が満たされるというのが私にはしっくりくる気がします。
コンサルも知識やテクニックを発揮させるのではなく、この情報を提供することによって患者さんの健康のための何か意識や行動変容のきっかけになると良いなと思ってやっています。
ただ、お役に立てなかったからといって自分が価値のない人間というのも違います。
自分に価値があるかどうかに条件をつける必要はないと思います。
ありのままの自分を認めて、お役に立てることができたら相乗効果で成長していく。
難しいですが、「自己受容と他者貢献」この両輪のバランスが大切だなと思います。
私も日々鍛錬中です。
みなさんはバランスとれていますか?
コメント